進学は、家計の体力勝負だと思っていた
こんにちは!三島一人です
子どもの進学を考え始めた頃、頭に浮かんだのは「いくらかかるのか」「足りなければ借りるしかない」
ということばかりでした。
進学は家計の余力で決まるもの。そう思い込んでいました。
だから進学の話は、自然と奨学金の話に直結します。
どこまで借りられるか、返済はどうなるか。
進路の話よりも先に、お金の不安が前に出ていました。
でも、あとから制度を見直して気づいた
進学に関わるお金は、奨学金だけで語れるものではありませんでした。
実際には、複数の制度が重なり合って存在しています。
ただし、それらは一か所にまとまって説明されているわけではありません。
国、大学、自治体、税制度。
それぞれ別々に存在しているため、つなげて考えない限り全体像が見えません。
奨学金だけじゃない。進学に関わる主な制度
① 給付型の支援(返さなくてよい支援)
給付型の支援というと「成績優秀者だけのもの」というイメージを持たれがちですが、
実際にはいくつかの種類があります。
- 大学独自の給付制度(成績・実績型)
学力成績が一定基準を超えた学生や、特定分野で実績を出した学生に対して支給されるもの。 - 国の給付型奨学金(世帯収入型)
高等教育の修学支援新制度に含まれる返還不要の奨学金。 - 自治体・団体による給付
出身地域や進学先、家庭状況に応じた支援。
つまり、給付型=成績優秀者限定ではありません。
世帯収入や家族構成を条件とする支援も含まれます。
② 授業料・入学金の減免制度
進学費用を直接下げる制度として重要なのが、授業料や入学金の減免です。
- 世帯収入に応じた減免
一定の所得基準以下の場合、授業料や入学金が段階的に減額される。 - 多子世帯への減免
子どもが3人以上いる世帯を対象に、授業料が軽減される制度。 - 大学独自の上乗せ減免
国の制度に加えて、大学が独自に減免を行うケース。
「3人いれば自動的に無料」という単純な話ではなく、
世帯収入 × 子どもの人数 × 在学状況の組み合わせで判断されます。
③ 控除・軽減(家計全体への影響)
進学支援は、教育費そのものを下げる制度だけではありません。
家計全体の負担を軽くする仕組みも重要です。
- 扶養控除
- 障害者控除
- 所得税・住民税の軽減
これらは直接「学費が減る」制度ではありませんが、
所得判定に影響し、結果として他の支援制度の対象になるかどうかを左右します。
同じ収入でも、控除の有無によって支援対象になるかが変わる。
この点は見落とされがちです。
④ 制度の併用・重なり
進学支援の特徴は、どれか一つを選ぶ仕組みではなく、
複数の制度が同時に効いてくる点にあります。
代表例が、高等教育の修学支援新制度です。
- 授業料・入学金の減免
- 返還不要の給付型奨学金
この2つがセットで動きます。
さらに、大学独自の減免や自治体の支援が上乗せされるケースもあります。
「奨学金を使ったら他は使えない」のではなく、
重なり合うことで負担が下がる設計になっています。
なぜ「先に知っていれば違う選択もあったかもしれない」と思うのか
ここで言う「違う選択」とは、進学先そのものが変わるという意味ではありません。
変わるのは、考え方の順番です。
多くの場合、
「どれくらい借りるか」→「その範囲で進路を考える」
という順番になります。
でも本来は、
「どんな制度が重なるか」→「どこまで減らせるか」→「それでも足りない分をどうするか」
という順番で考える余地がありました。
制度を後から知ると、
「もう決めてしまった後」に調整することになります。
それが「先に知っていれば」という感覚につながります。
これは、断片的に知っても判断できません。
全体像と考え方の順番があって、はじめて意味を持ちます。
まとめ:知っているより、理解していることが大事
進学に関わる制度は、調べれば名前だけは出てきます。
でも、知っているだけでは使えません。
どの制度が、どの順番で、どう重なるのか。
それを理解してはじめて、進学の話が現実的になります。
進学先が変わるかどうかより、
考え方の順番が変わること。
それが、制度を理解する一番の意味だと思っています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
私は44歳のとき、まったく異なる業界から保険の仕事に入りました。
きっかけは、家計の中でも大きな割合を占める「保険料」について、
自分自身がほとんど理解していないことに、不安を感じたからです。
家なら間取りを把握します。
車なら性能を理解して選びます。
それなのに、保険だけは「なんとなく」続けている。
その状態が、少し怖く感じました。
今すぐ何かを変えなくても大丈夫です。
ただ、
「一度も整理したことがない」
「よく分からないまま続けている」
のであれば、
知っておくだけでも、選択肢は増えます。



コメントを残す