こんにちは!三島一人です
今年度のJ1リーグ優勝チームが決まりました!鹿島アントラーズです。(9年ぶり9度目)
サッカー好きな私が、Jリーグ創設時から応援しているチームです。
(ちなみにJリーグ開幕の5月15日は私の誕生日と同じ)
さて、今回目にした記事で大変興味深いものがありました。本日はそこから思うことを書きます。
鬼木監督と鈴木優磨選手の関係に学ぶ「軸のある注意」
今回の優勝、その中心には、監督の鬼木達氏とエースストライカー鈴木優磨選手の確かな関係性があります。
就任1年目で優勝をつかんだ鬼木監督は、戦術面のみならず、「事実に基づいたコミュニケーション」でチームを劇的に変えました。特定の選手を特別扱いせず、起きた事象に対して同じ基準で言葉を返すスタイルが、チーム全体の「軸」を生んだと言われています。
鬼木監督のコミュニケーションスタイル
鬼木監督は、鈴木選手のように個性が強い選手に対しても、感情的にならず、行動・事実に基づくフィードバックを徹底してきました。
強い言葉で返されることがあっても、互いが意図を理解したうえで議論をすることで、信頼関係が深まり、チーム力の向上にもつながったと多くのメディアで紹介されています。
つまり鬼木監督は「キャラ」ではなく、起きた事実や姿勢を基準にして接していたのです。
得点した翌日でも議論する理由
専門誌の取材では、鈴木選手がゴールを決めた翌日であっても、鬼木監督は褒めるだけで終わらず、姿勢や改善点を冷静に伝えていたと語られています。
これは厳しさではなく、一貫性のある基準を選手に示す行動です。「良かった日でも改善点を話す」ことで、常に高い基準を保つ文化がチームに根づきました。
その結果、選手側も防御的にならず、“個人攻撃ではない”ことを理解したうえで議論ができる環境が整ったのです。
組織コミュニケーションの本質
仕事や組織内で問題が起こる原因の多くは、以下に集約できます:
- 特定の人だけが注意されない状態が続き、不公平感が生まれる
- ミスではなく人格に矢印を向ける伝え方になる
- 指摘が感情的になり、心理的安全性が失われる
鬼木監督のように、「人ではなく、事(行動・事実)に向き合う」姿勢は、組織全体の信頼関係を構築するうえで非常に有効です。
鈴木選手のように感情表現が豊かな選手であっても、事実に基づくフィードバックであれば、本人も納得感を持ちやすく、改善に向き合いやすくなります。
「軸」がある組織が強い理由
私たちの組織でも、次の3つを徹底するだけでコミュニケーションは大きく変わります。
- 軸を持つ:何を基準に評価・注意するのかを明確にする
- 公平である:人ではなく、起きた事実に対して向き合う
- 共通理解をつくる:特別扱いせず、基準を全員が共有する
すべての場面で強く注意すべきではありませんし、大勢の前で叱るなどパワハラにつながる関わり方は論外です。
しかし、起きた事象にだけ言葉を返すことは、どんな規模の組織でも取り入れられる「軸のあるコミュニケーション」です。
まとめ
鹿島アントラーズの優勝は、戦術面の成功だけでなく、鬼木監督と選手たちが同じ基準(=軸)を共有していたことが大きな要因の一つです。
私たちもチーム運営や職場でのコミュニケーションにおいて、個人ではなく事実に向き合うという姿勢を大切にすることで、より強い信頼関係をつくることができるはずです。





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