お湯の温度設定方法によるガス効率の違い
直接42℃で沸かす方法は、給湯器が必要な温度差を一気に満たすため、ガス使用量がそのまま必要分のみとなります。
一方、60℃で沸かしてあとで水で冷ます方法は、一見すると効率が下がりそうですが、外気温が低く効率が落ちる状況では逆効果になる可能性もあります。外気との差が大きいほど効率は悪くなるため、設定温度を下げた方が有利なケースもあります。
給湯器の設置環境や使用状況によって効果は「数%」~「数十%」と幅があり、実際には一概には言えません。
ガス代の計算方法例(プロパンガス)
例えば以下の計算式が参考になります。
ガス代 = (設定温度 - 水温)× 200L ÷(プロパン発熱量 × 熱効率) × ガス単価
目安として、約200Lを45℃にする場合のガス代は約221円。42℃の場合はさらに安くなると想定できます。(※参考値)
42℃ vs 60℃+水で調整、どちらがお得?
効率論的には「設定温度を下げる」ことでガス効率向上が見込まれるため、42℃直沸かしの方が無駄が少ない可能性があります。
混合水栓の仕組み上、高めの温度設定(50~60℃)は温度調整がしやすいという利点がありますが、節約重視なら42℃でも問題なし。
最終的には現場でガス使用量を測定するのが最も確実ですが、理論上は42℃直沸の方が有利な傾向です。
季節による違い:冬場 vs 夏場
- 冬場:外気温が低く、給湯器の効率が下がりがち。高温設定(60℃)ではロスが増えるため、42℃設定がさらに効果的になる可能性大。
- 夏場:外気温が高く、効率差は小さくなる傾向。節約重視なら42℃直沸がおすすめですが、快適性とのバランスも大切です。
他にもある!プロパンガスの節約アイデア
- 給湯温度を1℃下げるだけでガス使用量を約6%削減可能。
- 50℃→42℃で月約1000円、年間5000~15000円の節約効果の可能性あり。
- 浴槽の湯量を減らす(半分に)、浴槽にふたをする、入浴時間を揃えるなどの工夫でロス減少。
- 追い焚きを減らし、必要な場合はたし湯の方が効率的なケースもあり。
- 省エネ給湯器への取り換えを検討する。
- 給湯器用リモコンがない場合は、新たに設置し給湯器の出湯温度を調整をする。
まとめ:どちらがお得?そして他の節約術も
給湯器の効率を考慮すると、直接42℃で沸かす方がガスを無駄なく使える可能性が高いです。特に冬場は外気温の影響が大きく、低温設定による節約効果が高まります。
42℃設定は「1℃下げるごとに約6%節約」という効果も見込めるため、日常的に試す価値があります。
さらに、湯量の見直し、蓋の活用、入浴時間の工夫、省エネ給湯器の導入などを組み合わせれば、ガス代節約効果が期待できます。
※本記事ガス料金などは、説明のために一般的な数値を用いています。エリアや契約しているガス会社により異なる点をご承知おきください。また、設置場所や使用状況、使用環境、使用する際の元々の水温等により異なる点も併せてお願いします。(冬場は水温が低いため、ガスの使用量が夏に比べ増加する)
出典:Yahoo!不動産 Q&A、エネチェンジ、ガス給湯器交換サービス、給湯器駆けつけ隊ミズテック、プロパンガス料金節約ナビ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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